20日から11月5日まで燕市立図書館で絵本作家・長野ヒデ子さんの絵本原画展が開かれており、長野さんの絵本8タイトルの原画合わせて53点が展示されている。
ゆかいなタイのお母さんと一緒にいろんなところへ出掛ける『せとうちたいこさん』(童心社)シリーズをはじめ、『ひらがなにっき』(エルくらぶ)、『1ぽんでもにんじん』(のら書店)、『おばあちゃんがおばあちゃんになった日』(童心社)、『とのさま1ねんせい』(あすなら書房)の原画が並んでいる。
多くは色鉛筆で描かれてあり、とくにたくさんの人を描き込んだ作品が印象的。図書館が所蔵する絵本も展示しているので、原画との色の違いが意外に大きいことがわかり、本来の長野さんの色彩感覚を原画から味わうことができる。
初日20日は午前10時から図書館から近い燕こども園の年長児22人のうち20人が訪れて会場入り口でテープカットを行った。作品を鑑賞し、園児は「いっぱい人をかいてあるのがすごかった」、「絵がめっちゃ上手だった」。来春は小学校1年生ということで図書館職員から『とのさま1年生』の絵本を読み聞かせしてもらった。
長野さんは1941年、愛媛県生まれ。日本の絵本賞文部大臣奨励賞、産経児童出版文化賞、日本絵本賞を受賞などを受賞し、紙芝居も積極的に創作している。関連イベントとして28日午後2時から3時まで長野さんが来燕して燕市児童研修館「こどもの森」でワークショップ「とのさまになって遊ぼう!」が行われる。定員50人、参加費無料で燕市立図書館で参加申し込みを受け付けている。
絵本原画展示は午前10時から午後7時まで、土、日曜と祝日は午後4時まで開場。月曜の23日と30日は休館。入場無料。また、1階エントランスに「せとうちたいこさん」の塗り絵を用意して自由に塗り絵ができ、図書館に提出すると絵本原画展会場へ向かう階段の壁に展示してもらえる。