台風21号の接近に伴う強風のため23日早朝、燕市灰方、新潟県立燕中等教育学校(宮崎和子校長・生徒453人)の自転車置き場が倒壊した。けが人などはなかった。
燕中等教育学校敷地の東側の金網のフェンスを背に立つ自転車置き場が、そのまま後ろに倒れる形でフェンスをなぎ倒して倒壊。ごろん、ごろんと2回、ひっくり返ったようで、屋根を下にして倒れている。
自転車置き場は木製で長さ20メートル近くあり、市道のほとんどをふさぐように倒れた。車や人が通っていたら大きな事故になるところだった。自転車置き場の背面にある板の壁が風を受けたようで、それがなかったら倒れていなかったかもしれない。自転車置き場は、簡単なコンクリートの基礎に柱をはめ込むように設置されていた。
この自転車置き場は職員用で一部は不燃物や金属のごみの集積所に利用していたので、授業への影響はない。宮崎校長は自転車置き場の倒壊による二次的な被害がなかったことに胸をなでおろした。
午前6時10分に目撃者から自転車置き場が倒れていると燕署に通報があり、警察官が現場へ出向いた。その後、臨時休校も決めた。市道は通行止めにしており、強風の間は撤去作業にも危険が伴うため、風が収まってから作業を行う。
三条では午前5時ころが強風のピークで、午前5時までの1時間の平均風速は13.4メートル。午前5時54分に最大瞬間風速21.4メートルを観測している。
2011年7月5日のゲリラ豪雨と突風の強風で燕中等教育学校の校舎のガラスが5枚、割れており、近くの燕市立燕北中学校では教室の窓ガラスが割れ、破片で生徒10人がけがをした。両校とも周囲に田んぼが広がって障害物がほとんどなく、風当たりが強い環境にある。