衆院選新潟2区の自民前職、細田謙一氏(53)は、当時は民主党だった前職の鷲尾英一郎氏(40)にわずか102票差で競り勝ったが、今回は無所属となった鷲尾氏に1万6千票を超える大差で敗れたものの、比例区で復活当選した。
細田氏は柏崎市の選対事務所で開票を見守った。燕市の細田陣営は燕市・萬会館に数十人が集まった。日をまたいだところで比例復活当選の連絡が入り、細田謙一燕後援会の小田島藤吉副会長の音頭で万歳三唱し、細田氏に代わって妻晴子さんが祝福を受けた。
その後は役員など10人ほどが細田氏の燕事務所で待ち、午前1時半過ぎにようやく細田氏が姿をあらわした。「私の不徳のいたすところで申し訳なかった」とわび、1万6千票差には「非常に驚異的な数字」と話した。
一方、燕市では細田氏の16,545票に対し、鷲尾氏は24,629票とさらに大差をつけられたことに、後援会役員も細田氏にわびた。
ケンオー・ドットコムの取材に対して「ずっと相手を追いかける厳しい戦いだった」とし、「私のふがいなさと地元活動が後手に回ったということで、本当に支援者の方には非常に大きなご心配をおかけした」。敗因については「ひとつは野党共闘。社民党と組まれた。これは大きかった。もうひとつは捨て身の戦法」と分析した。