衆院選新潟4区に出馬した金子恵美氏(39)は、菊田真紀子氏(47)に大差で敗れ、比例復活もならなかった。これまで菊田氏に2連勝していたが、今回は完敗。金子陣営は22日、午後8時過ぎに菊田氏の当選確実が報じられたが、開票が始まる9時を待って金子氏が敗戦の弁を述べた。
金子氏は「皆さんに応援していただいたのに結果を出せず申し訳ありません」と支援者に頭を下げた。議席を守ることができなかったのは「私の実力不足、力不足でそれ以外、何物でもない」とわびた。
「全国的に注目された与党対野党連合一騎打ちという戦いであり、天王山の戦い」だったが、「第4選挙区の皆さまの良識、正義を示すことが結果的にできなかった」、「イデオロギーも何もない野党連合に打ち勝ってこそが真の民主主義、第4選挙区の正義と良識を示すことになると考えたが、これも第4選挙区の皆さんのご判断だとすべてはその結果だと思っている」とし、「第4選挙区の皆さんのご判断をしっかりと受け止めたい」と述べた。
さらに金子氏は報道陣の質問に答え、「自民党、保守の議席を第4選挙区で定着をさせたかった」と悔やんだ。金子氏は実績評価選挙と位置付け、これまでの実績をアピールする選挙戦を展開した。「私らしくないという人もいた」、「私の美徳に反すること」だったが、「与えてもらった議席のなかで何をやったかといことは有権者の皆さまにご判断いただくなかでのひとつの判断材料だと思った」などと答えた。
会場を出る前に金子氏はこれまでの選挙戦と変わらない笑顔で集まった支持者ら一人ひとりと握手して感謝し、気丈にふるまっていた。
その後、比例復活当選もならないとわかると、あらためて支持者らに対し「私の力不足、実力不足」とわびた。選挙戦では、多くの女性をはじめ、さまざまな意見を受けており、その意見に応えたいとの考えも示した。支持者へ礼を述べて2階の会場を出た金子氏は、多くの報道陣に囲まれながら足早に階段を下り、外で待っていた車に乗り込むとすぐに会場を後にした。