有限会社石崎剣山製作所(三条市下保内)は、「いけばなスピーカー」と「葉っぱのオルゴール」を展示する。生きた植物の切り花や葉に震動を加え、植物から直接、音が聞こえるようにしたユニークな商品で、マスコミに取りあげられることも多い。
金属製品が圧倒的に多い会場にあって、植物は意外性がある。家庭でも使う商品なのでビジネスとは関係なく個人的に興味をもつ人で客に切れ目がない。
キッチン用品の総合メーカー、杉山金属株式会社(燕市小池)のブースでひときわ注目を集めていたのが、自動たこ焼き器「たこ焼き工場 トントン」の動作実演。たこ焼きの生地をつぼの中に流し入れ、モータースイッチを入れると「自動返し運転」で、まん丸たこ焼きができあがる。
カチャカチャという音とともに、丸く並ぶつぼをひとつずつ順番につめで引っかけるようにしてたこ焼きを回転させる動作は何ともシュール。意外と歴史は古く2004年発売のロングセラーとか。市場では1万円足らずで購入できる。ただ、粉物の聖地、関西では、たこ焼きはひっくり返す作業も含めてたこ焼きとのことで、その自動化は邪道とされて苦戦してるとか。
バレル研磨やサンドブラストの東商技研工業株式会社(燕市新興野)はチタンの研磨を紹介する。チタンは硬いために研磨が難しく、チタン製品というとマットな仕上げで見ることが多い。
同社は乾式バレルで植物性の研磨材を使って段階的に研磨し、ものによっては最後に製品1つだけを研磨機に入れて鏡面仕上げ施し、チタンとは思えないような反射率の高さを実現した。「チタンは医療用で多く使われるので、そういう方面で使ってもらえれば」と期待している。
金属表面処理の株式会社中野科学(燕市小池)は、チタンの陽極酸化処理におるサスティンカラーの技術を紹介する。ブースの担当者から声をかけられた。聞けば中学のときの同級生とか。さっぱり記憶になかったが、撮った写真を見ているうちに、じわじわ記憶が戻ってきてぼんやりと思い出してきた。
今は部長に就いている。偉くなったんだなと思いながら、その縁だけで記事を書いてみた。