27日から29日までの3日間、三条市厚生福祉会館で「三条市名誉市民 ジャイアント馬場 顕彰記念展」が開かれている。市民やプロレスファンが来場し、馬場さんのチャンピオンベルトや巨人時代のユニホーム、子ども時代からの写真など馬場さんの生涯をたどる展示を興味深く見学している。
昨年9月に三条市の名誉市民になったプロレスラー・ジャイアント馬場(本名:馬場正平・1938-99)さんの栄誉をたたえ、多くの人にその功績をより深く知ってもらい、後世に継承していこうと三条市が初めて開いている。
会場では、三条市での学生時代、プロ野球選手時代、プロレスラー時代として、その当時のゆかりの品23点と写真パネル約50点を展示している。
1958年(昭和33)の三条市・一ノ木戸商店街の初売りで、三条市出身の女優水野久美さんと一緒に写る写真や三条実業高校での写真など、ふるさとの三条市内で撮影された写真に始まり、読売巨人軍での練習風景、プロレスラー時代のリングでの勇姿、妻元子さんとの結婚式やカメラをかまえるプライベートショットなど、さまざまな表情の馬場さんが並ぶ。
ゆかりの品では、プロレスファンにとってはとくに貴重という「三冠ベルト」と呼ばれるインターナショナルヘビー級、PWFヘビー級、UNヘビー級の3本のチャンピオンベルトも展示。同タイトルは今も続いているが、ベルトは更新されており、展示のベルトは、馬場さんをはじめジャンボ鶴田やスタンハンセンなど歴代のプロレスラーが締めたお宝だ。
このほか、等身大フィギア、馬場さんの書いた油絵、リングシューズ、トロフィー、私服のジャケットや靴、愛用の葉巻とマッチなどを展示する。
また、物販のコーナーで、郵便局が中越北部地区限定発売の馬場さんのフレーム切手(1,500円)を販売。グッズ販売では、顕彰記念展ににあわせて27日に発売した「ジャイアント馬場」誕生45周年の記念Tシャツ(4,000円)も販売している。
午前10時から行なった開会式では、国定勇人市長があいさつした。2015年に市民有志の「三条の英雄・世界のジャイアント馬場を名誉市民にする会」が中心となって署名活動を行い12,413筆の署名が半年足らずで集め、市議会委員の心を動かして名誉市民となった経緯を話した。
「馬場さんが亡くなられて間もなく20年という長い年月がたとうとしているが、こうした時間を超えてもなお市民に愛される馬場さんのお人柄があらわれていると思っている」と述べた。あらためて馬場さんの功績をしのぶとともに、署名活動を行った有志の会、署名をしてくれたすべての人に感謝。顕彰記念展は、元子さんの尽力なくしては何もできなかったとして、元子さんはじめゆかりの品々を提供した関係者にも感謝した。
名古屋豊市議会副議長のあいさつに続いて、馬場元子さんからのメッセージが読み上げられた。三条市名誉市民ジャイアント馬場顕彰記念展は毎日午前9時から午後5時まで開場し、入場無料。事前配布の入場整理券が必要だが、28日午後2時からフリーアナウンサー徳光和夫さんによる記念講演会も行われる。問い合わせは、三条市(電話:0256-34-5511)へ。元子さんからのメッセージは次の通り。--------------------
馬場元子さんからのメッセージ
本日は三条市名誉市民ジャイアント馬場顕彰記念展の開催初日にあたりご挨拶申し上げます。
本来であればわたしも三条に足を運び皆様の前で感謝の言葉を述べさせていただくつもりでしたがここ最近の寒さで体調がすぐれずこのような形でのご挨拶となることをご容赦ください。
昨年十月市民の皆様の熱いお力添えにより馬場さんは三条市名誉市民の称号を賜りました。
一昨年には十七回忌の法要を終え月日の流れの早さを実感する中で馬場さんのことをいまなお強く思ってくださる方々が三条には大勢いらっしゃる。その事実がわたしにとって何よりの喜びです。
今回の記念展には馬場さんが実際に身につけていたガウンやリングシューズチャンピオンベルトやトロフィーそして子供のころからの写真などを提供させていただきました。どうぞゆっくりご覧いただくことで馬場さんの人柄やいろんな意味での大きさが皆様に伝わることを願っております。
最後になりましたが記念展の開催にあたりご尽力いただいた関係各所の皆様そして思い出の写真などを提供していただいた市民の皆様にあらためて御礼申し上げます。記念展の成功を心より祈念してわたしのご挨拶とさせていただきます。
馬場元子
http://www.city.sanjo.niigata.jp/gyousei/page00754.html