30日、燕市吉田西太田地内の燕市役所付近でイノシシの目撃情報があり、燕市は付近をパトロールするなど関係機関が対応している。
午後0時40分ころ燕市役所の生活環境課に、10分ほど前にイノシシを見かけたと目撃者の女性が訪れた。目撃者によるとイノシシを見かけたのは市役所から東へ約400メートルの田んぼのなか。市民課に用事があって車で市役所へ向かう途中だった。イノシシの近くにさしかかると、イノシシは西の方角へ逃げた。
最初はイヌかと思ったが、横顔がイノシシに見えた。目撃者は登山をたしなみ、最近、弥彦村でイノシシが出るという話を耳にしていたこともあり、イノシシに違いないと思った。それほど大きなイノシシではなかったと言う。
市では通報を受けてすぐに生活環境課が目撃された場所へ出向く一方、燕署と県に連絡した。目撃された場所は田んぼに草が生えていてイノシシの足跡を探したが確認できなかった。約1時間、周辺をパトロールしたが発見できず、いったんパトロールを終わったが、あらためて勤務時間中はパトロールを続けることにした。
市では鳥獣捕獲許可を出し、いつでも猟友会の燕支部にイノシシの捕獲してもらえるよう備える。
新潟県ではイノシシは過去に一度、絶滅しているが最近になって生息が認められ、燕市でも国上山をもつ分水地区で見かけられるようになっており、先週も目撃情報があった。また、三条市須頃地区では前日29日にもイノシシが駆除されたという。
今回、イノシシが発見された吉田地区でのイノシシの目撃情報はまれ。弥彦山か国上山から平地へ出て来た可能性が高いが、そうだとすると交通量の多い国道116号も横断したことになる。
市ではイノシシを見かけたら決して近寄らず、刺激をしないようにゆっくり静かにその場から離れて市役所(0256-92-1111)生活環境課へ連絡するよう呼びかけている。