ことし最後の三条マルシェが5日、歩行者天国にした三条中央商店街の大通りを舞台に開かれ、秋晴れに恵まれて鍋グランプリを中心に大勢の来場者でにぎわった。
一般の出店が39、鍋グランプリ15の計54店が大通りにテントを並べた。1年の最後の三条マルシェは10月に開いたが、ことしは三条中央商店街が参道入り口となる真宗大谷派三条別院で5日から8日まで行われる法要、お取り越し報恩講の初日が日曜に当たったため、三条マルシェとコラボレーションすることにした。
鍋グランプリは毎年2月の冬の三条マルシェで行ってきたが、来年2月の三条マルシェは開かないことにし、今回の三条マルシェで鍋グランプリを行った。
鍋グランプリは、鍋チケットを購入して参加店が用意する鍋を味わい、おいしいと思った鍋に投票して得票で順位を競うもの。投票の結果、グランプリには、日帰り温泉「いい湯らてい」のレストラン「Gozzo Latte(ゴッツォラーテ)」の「ゴッツォ風ブイヤベース鍋トリュフ入りリゾットコロッケ添え」が輝き、昨年に続き2連覇となった。
2位は毎年1月に城下町しばた全国雑煮合戦を行っている新発田商工会議所青年部の「ダシ香るあったか新発田雑煮」、3位は新潟ガールズ集団「Lily & Marry'S」の「採れたて野菜の鶏塩パイタン鍋」、さらに三条マルシェ実行委員長特別賞にチーム美味しんぼの「えごま味噌豆乳なべ」に決まった。
市内中学校のコンピューター関係の文化部によるキーボードのタイピングの速さを競う競技を初めて行い、第一中、第二中、第四中が参加。2人ペアでチームを組んでタイピングソフトをプロジェクターで映しながら地味に熱く盛り上がった。
また、三条別院のお取り越し報恩講に伴って参道に開設された臨時市も例年にないにぎわいだった。年々、出店が減るため、臨時市の開設期間は昨年までの3日間からことしは5、6の2日間に減った。ことしの出店も昨年の36から7店減って29となった。
ちょうど三条マルシェが終わるのと入れ替わるように露店の営業が始まり、三条マルシェの来場者の一部が臨時市にも流れていた。