燕市粟生津地区で4日、新企画「灯りの祭典」が行われ、さまざまに趣向をこらしがあかりやイルミネーションで夜の粟生津体育文化センター周辺や粟生津保育園西側広場を彩った。
粟生津保育園児と粟生津小学校児童が絵を描いた絵灯ろう約250個を体育館にずらりと並べた。田んぼに水を張ってLEDやキャンドルのあかりを浮かべ、竹あかりや氷で作ったあかり、ツリー型のイルミネーションやタケなどで作ったオブジェを照らすイルミネーションなど趣向を凝らしたあかりで飾った。
あかりだけでなく屋台村とキッチンカー、あかりを作るワークショップ、地元の吉田龍神太鼓の和太鼓演奏と新潟総踊り連「風雅」によるよさいこソーランなど盛りだくさんのプログラムを用意した。
残念ながら雨が降って初冬を思わせる寒さで出足は鈍かったが、粟生津地区は住民の結びつきが強く、どんなイベントでも一定の参加があり、それなりのにぎわいになった。
イベントが始まると雨は小降りになり、間もなく傘もいらないていどの雨になったが、雨で消えるキャンドルが多かった。関係者は少しでもきれいなあかりを見せてあげようと、消えるあとから点灯。田んぼのプールに、はだしになって入ってキャンドルに点火していたのには頭が下がった。
主催したのは、コミュニティー組織「粟生津親栄会」(荒木正美会長)と会場の粟生津体育文化センター。粟生津親栄会では毎年、1月の塞の神を恒例行事にしている。昨年から違うことをやってみたいという声が若い役員から上がった。
10月に入ってまもなく竹あかりの製作を行い、労力を費やして準備を進めてきただけに、荒天にがっかりだった。初めてとあって思ったほどあかりをうまく表現できなかったものもあり、来年に向けた課題にしていた。