燕市中央公民館では15日、22日、29日の3日間、越後の禅僧「良寛」をテーマに燕大学を開くので受講者を募集している。
3日間とも水曜で午後7時から8時半まで中央公民館を会場に講演を行う。15日は野積良寛研究所の本間明所長を講師に「良寛と貞心尼」のテーマで貞心尼が編集した良寛との愛の贈答歌が収められた歌集「はちすの露」にある貞心尼と晩年の良寛の交流を中心に聞く。
22日は燕市分水良寛史料館の渡辺憲館長を講師に「良寛と万葉集」のテーマで歌の師をもたなかった良寛が影響を受けたとされる「万葉集」との関係を中心に聞く。29日は元新潟市長でもある全国良寛会の長谷川義明会長を講師に「良寛さんに学ぶ」のテーマで、諸国を行脚して生涯、寺をもたずに故郷の国上山で独自の枯淡な境地を和歌や書、漢詩に表現した良寛の人生に学ぶ。
また燕大学番外編として25日(土)午前10時半から11時50分まで中央公民館で燕市立図書館読み聞かせボランティアによる「良寛さん、本読み会」を開く。主に親子向けで、紙芝居『りょうかんさん』や児童書『りょうかんさまって、こんなひと』と『ほのぼのりょうかんさん』の読み聞かせや絵地図を使った良寛さんの歩いた道のスタンプラリー、良寛につきものの手まりの実演、良寛にちなんだ歌のキーボード演奏をなどを行う。
燕大学は成人向けの講座で毎年、開設している。昨年は「気象」をテーマにしたが、ことしは全国良寛会創立40周年の節目でもあり、良寛に焦点を当てることにした。
受講は無料で、参加したい人は燕市のホームページの申し込みフォームか電話、ファクス、あるいは直接、中央公民館で申し込む。申し込みや問い合わせは中央公民館(0256-63-7001)へ。「良寛さん、本読み会」は直接、会場へ。