燕市・長善館史料館となりの燕市吉田老人いこいの家「長善館」で9日、長善館かるた大会が開かれ、粟生津保育園の年長児16人と地元の老人会のお年寄り20人余りが参加し、かるた遊びで対戦した。
江戸時代後期に西蒲原郡粟生津村、今の燕市粟生津に開かれた私塾「長善館(ちょうぜんかん)」について子どもたちから学び、長善館の歴史を後世に伝えてもらおうと、粟生津地区協議会(今井文幸会長)では、このかるた大会のほかに講義体験、見学会の3つの事業を毎年行っている。
かるた大会は昨年に続いて2回目。燕市のご当地かるた「つばめっ子かるた」とそのジャンボかるたを使ったかるた取り、百人一首を使った坊主めくりを行った。
ジャンボかるたは子どもとお年寄り数人ずつがヨーイドンで取り札を探した。黄色の鉢巻きを締めた子どもたちは気合十分で、「よーし、たくさん取るぞ!」と気勢をあげる子どももいた。
粟生津保育園では毎日1枚、つばめっ子かるたを子どもたちに内容を含めて紹介しているので、年長児になればすべての札の読み句を暗記している。すばしっこさも含めて子どもたちが圧倒的に有利。取り札をめがけて畳の上を滑り込むお年寄りもいたが、結果はおとな17枚に対し、子どもたちは27枚の圧勝。子どもたちは歓声を上げて飛び上がって喜んだ。
老人会「すみれ会」の会長、丸山信夫さん(77)=燕市粟生津=は「負けると泣く子どももいるので、去年は加減しましょうとやったけど全然、かなわなかった。ことしは一生懸命やったけどやっぱり負けました」と勝ってご機嫌の子どもたちに目を細めていた。