加茂署は10日、加茂市内に住む80歳代の女性から2回にわたって計400万円の振り込め詐欺被害の届け出を受理し、捜査している。
被害者は11月9日午前10時ころから午後3時ころまでの間に現金200万円、さらに翌10日午前10時ころから午後3時ころまでの間に再び現金200万円の計400万円の被害を受けた。
孫をかたる男から被害者に「病院で薬をもらうとき、置き引きの被害に遭った。なくなったかばんの中に会社の大事な書類が入っていて警察にも届け出ている」などと告げていったん電話を切った。今度は警察の落とし物係をかたる男から被害者宅に電話があり、「届出を受理した。拾われたら電話します」などと告げた。
その後、再び孫をかたる男から電話があり、「上司と自分でお金を用意することになった。200万円用意できないか。上司の息子が加茂付近で仕事をしているので取りに行く」と要求し、被害者は銀行から200万円をおろし、自宅を訪問した男に現金を手渡した。
2回目は再度、孫をかたる男から電話があり、「お金がまだ足りず、上司がお金を工面しようとしたが用意できない。自分のせいで上司がクビになる。15時までに用意しないといけない。いくら出せるか」との問いかけに被害者は「200万円くらいなら出せる」と回答。その後、銀行に行って200万円をおろし、自宅を訪問してきた男に現金を手渡した。10日夜になって被害者が親族に話し、だまされたことに気づいた。
現金をだまし取った男は20歳代で体格は細身、身長170センチくらいで頭髪は長め、上下黒っぽいスーツ姿で黒い手提げかばんを持っていた。