三条市下田地区の古民家に滞在して三条鍛冶道場で登山鉈(なた)を作る着地型で体験型のショートトリップが25(土)、26(日)の2日間にわたって行われる。
ナイフのような細身の登山鉈と専用木鞘を製作するもので、三条市内の三条鍛冶集団、日野浦刃物工房、関川木工所、山村製作所が講師を務める。25日の午後1時から三条市のまちなか交流広場「ステージえんがわ」で参加者を受け付け、すぐそばの三条鍛冶道場へ移動して1時半から山村製作所の代表取締役よる簡単な座学を受けて製作にかかる。
鉈作りの火造りの実演を見学してから、鍛造や成型が終わった材料を元に冷間鍛造による鎚目(つちめ)入れ、熱処理、刃おろしと刃研ぎを行う。5時に作業を終わったら滞在先の古民家をリノベーションした下田の「ナチュールライフ三条しただ」に移動。いろりを囲んで懇親会を開き、登山鉈を使った郷土料理「ひこぜん」の串作り体験も行う。
翌26日は午前8時から下田の里山を散策するフィールドワークでリフレッシュしてから再び三条鍛冶道場へ移動。今度は木鞘(さや)作りを行う。木鞘にはシカの角の装飾も施す。正午までに完成させ、解散となる。
東京から上越新幹線と弥彦線を乗り継いで参加するモデルコースを想定。行きは東京駅発10時40分、北三条駅着12時49分。帰りは北三条発13時12分、東京駅着15時28分の片道2時間ちょっとの行程だ。参加費は材料費と「ナチュールライフ三条しただ」の利用料を含めて2万5,000円。
主催するのは、ステージえんがわを拠点に活動する「NPO法人えんがわ」(長野源世代表)。市外、県外から三条のまちなかに足を運んでもらい、三条ならではの魅力の「ものづくり」をキーコンテンツに、ステージえんがわが連携を進める三条鍛冶道場、越後三条鍛冶集団の新たな内容の事業で新たな層の集客を図り、より多くの魅力を発信しようと企画した。
申し込みや問い合わせはステージえんがわ(メール:engawa326@gmail.com、電話:070-2827-8883)へ。