三条市は12月14日から来年2月22日まで5回コースで加工系企業の若手後継者向けセミナーを開講するのを前に11月30日午後6時半から三条ものづくり学校でセミナーの募集説明会を開く。
「自社の強みを生かした企業間連携と、技術革新への挑戦」をテーマにトークセッションを行う。コーディネーターにプロダクトデザイナーの川瀬和幸氏、パネリストに板垣金属株式会社代表取締役社長の板垣薫氏と外山製作所株式会社代表取締役社長の外山裕一氏の3人で行う。3人とも本番のセミナーでも講師を務める。
川瀬氏は東北芸術工科大学デザイン工学部生産デザイン学科卒。大学院プロダクトデザイン領域終了後、KEN OKUYAMA DESIGNで奥山清行氏に師事し、現在は独立。日本の職人だからできるものづくり、地場がもつ特性を見せるというこだわりをもち、地域と協力した自社ブランド商品づくりに尽力する。
板垣氏は開業から続くプレス板金事業を柱にさまざまな産学官連携事業を実施。国県市などの事業を広範に活用し、レーザー加工技術の革新に取り組み、国内屈指のレベルに到達した。外山氏は自動車用のシートフレーム加工を主軸にしつつ、企業間連携によりカーゴトレーラーを開発。共同開発スペースのT-BASEもオープンした。
トークセッションの前に板垣氏が事例紹介を行い、後に質疑応答を行う。募集説明会の参加は無料で、募集説明会後に会費千円で交流会も開く。
三条のものづくり集積の維持、発展には、多様な加工技術をもつ企業のが個々に輝きを放つと同時に、連携して事業を拡大する必要がある。セミナーでは、加工系企業の若手後継者を対象に、先進事例紹介、工場見学、専門家とのマッチングを通して、「自社の強み探し」や「企業間の連携」を手伝う。三条ものづくり学校をメーン会場に座学のほか、工場へ出向いて企業見学も行う。受講無料で定員10人で募集する。
募集説明会の参加申し込みや問い合わせは三条市経済部商工課(0256-34-5609)へ。セミナーの日程と内容は次の通り。
【第1回】12月14日(木)=専門人材と連携した強みとなる技術の発掘・活用
【第2回】12月21日(木)=企業間連携との現場視察(板垣金属+外山製作所)
【第3回】1月11日(木)=専門人材との受講企業とのマッチング会
【第4回】2月1日(木)=専門人材による受講企業の訪問会
【第5回】2月22日(木)=全体のふりかえり