加茂、新発田、村上の県内3信用金庫のネットワークの強みを生かした地域活性化プロジェクトとして、新発田地区と村上地区のお勧め名産品の販売会「ふれあいオリンピック」が18、19の2日間、加茂市産業センターで開かれている。
新発田市12、村上市10の計22業者が出店。19日は午前10時から午後4時まで開かれる。新発田市からは京都祇園生まれのデニッシュパン、プレミアムトマトを使ったドーナツとカステラ、乙宝寺の地にある乙まんじゅう、木型チョコレート、人気のロールケーキのとんとんロールなどを売る店のほか、ハンドマッサージもある。
村上市からは代表的な名産品のサケの加工品をはじめ、村上木彫堆朱、新潟伊勢丹で人気ナンバー1になった王様のプリン、茶の北限とされる村上の富士美園の茶、女川ハム工房の各種ハム、県産ブランド「越後杉」を使ったスギ加工品などを売る店が並ぶ。
県内とはいえ、県央地域からはなかなか足を運ぶ機会のない、近くて遠い県北の名産品が並ぶ。多くは県央地域では入手が難しく、名前や評判を聞いたりする商品がそろっていて興味深い。村上市の「サケリン」、月岡温泉の「ゆらら」、五泉市の「タマ吉」のゆるキャラも出張して雰囲気を盛り上げ、初日18日は荒天にもかかわらず午前だけで約220人の来場でにぎわった。
このプロジェクトは、地域密着型の信用金庫がそれぞれの地域の取引先を通じて地場産業を代表する商品や地元で愛される商品を紹介、販売し、新潟の魅力を再発見し、地元の大切さを感じるとともに、地域の活性化や企業の支援、育成につなげていこうと、加茂信用金庫が音頭をとり、昨年初めて企画した。
昨年も同じ3信用金庫で信用金庫ごとに計3回開き、昨年の加茂会場は2日間で808人が来場した。それぞれの会場で地元を除く2信用金庫の地元から出店してもらい、ことしは9月に新発田市、10月に村上市で開き、最後に会場で開いている。
昨年は会場で出店者同士でのビジネスマッチングも生まれた。回数を重ねて秋のイベントとして定着させ、来場した人がそれぞれの地域へ足を運んでくれるようになることを願っている。
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