19日に加茂商工会議所主催「山城ツアー」に参加した三条市の男性が加茂市の山手で行方不明になり、翌20日も日の出を待って早朝から捜索が行われている。
警察、消防署、地元消防団、加茂商議所職員ら20数人で捜索している。行方不明になったのは、三条市北入蔵、会社役員太田明さん(77)。ツアーは参加者25人に商議所職員、ガイド役を含めて30人の一行で、午前中に加茂市西山地内の山に登った。
午後から登山予定の下条地内の山に到着し、松尾神社付近に乗ってきたバスから下りて登山を開始したが、太田さんは「ひざが痛い」と途中で頂上に行くのを断念。午後2時ころ、太田さんはひとりで途中で待つことになり、一行は頂上へ向かったが、2時40分ころに頂上から戻ると太田さんがいなくなっていた。
松尾神社から頂上までは300メートル余りしかない。太田さんは携帯電話を所持していたが、周辺は電波の受信圏外になっている。太田さんが待っていた場所から頂上は数十メートルしか離れていないが、付近はうっそうとした森。道の途中には池がある。当時は真冬並みの厳しい冷え込みで、みぞれが降っていた。
20日明け方は三条で0.7度まで気温が下がる厳しい冷え込みが続き、朝から小雨が降っている。