新潟県警の燕署と少年課、子供女性安全対策課は21日午前8時15分、児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反(児童ポルノの製造)の疑いで燕市に住む男を逮捕した。
逮捕されたのは燕市分水桜町1、美術商大平洋兒容疑者(62)。大平容疑者はことし6月25日ころから9月23日ころまでの間、前後7回にわたり新潟市内の店舗のトイレ内で10歳代の女児の姿をトイレ内に設置した小型ビデオカメラで動画で盗撮し、所有するハードディスク内に撮影した動画を記録させ、児童ポルノを製造した。
大平容疑者は盗撮用と思われる偽装したカメラ24台を所有していた。内訳はタンブラー型15台、壁スイッチ型6台、コンセント型2台、置き時計型1台。押収した動画データには、トイレ内で撮影したと思われる複数の女性が写っている。
10月1日にトイレの中にカメラがあったという女性から警察に相談があり、確認に向かったところすでにカメラは撤去されていたが、その後の捜査で大平容疑者が浮上した。大平容疑者は大筋で容疑を認めている。今回は女児1人の盗撮の容疑での逮捕だが、それ以外の盗撮や被害者などをこれから捜査を進める。
大平容疑者は元燕市職員で、2008年3月末で早期退職。その2、3年後から新潟市西区で美術商を営んでいる。燕市職員だった時代にも同様のことがあったと話す人もいる。