県内のハンドメイド作家や雑貨店などが出店し、手作りの小物や雑貨などを販売する人気イベント「カントリー&クラフトフェスタ VOL.20」が、26日午前10時から三条商工会議所で開かれる。イベント開始から10年、20回目を記念して、各出店者はプレゼントも用意して来場者を待つ。
地元三条市で大きな手作り品のイベントがなかったことから、三条市鹿峠、トールペイント家具製造「カントリーブルー」経営の山崎俊子さんらが2008年に始め、春と冬の年2回、開催を続けてきた。
10年、20回の節目の今回は、恒例のアンケートに答えた入場者先着50人へのプレゼントのほか、全出店者が感謝の企画を用意。買い物をした人に先着やくじ引きでプレゼントするなど各店で趣向を凝らす。詳しい内容は当時のお楽しみだ。
出店は、布小物、雑貨、カントリー木工小物、アクセサリー、バッグ、リースなどさまざまなジャンルのハンドメイド作家や雑貨店など48店。冬の開催では毎回、クリスマスや正月関連のグッズも登場する。屋外ではパンやたこ焼、しょうゆたい焼き、コーヒーなどを販売する飲食関連の6店が出店する。
同フェスタは、開催当初からイベントの規模やスタイルはほとんど変わらないが、10年が経過しても来場者数は増えているという魅力的なイベントとして成長し続けている。
主催の山崎さんは、「いい作家さんに恵まれた。いいお客様に恵まれた。多くの人に支えられてきた」と感謝。「20回はあっと言う間」だが、「いろんなことがあったけれど、ここまで乗り越えてきたな」と振り返る。そのさまざまな出来事や開催を重ねるたびに出店者はもちろん、来場者との間にも信頼関係が築かれた。
出店者のなかには店舗を持たず、年2回の同フェスタに焦点をあわせて作品作りをする人もいる。来場者も「半年、お小遣いをためて来ました」と、同フェスタの開催を待つリピーターも多い。このイベントでは値切られたことがないという出店者の声もあり、「ものづくりのまち燕三条だから、ものを作ることの大変さをわかってくれているのかな」とも。買物客のそういう声を聞くた作家たちは、さらに良いものを作りたい、期待に応えたいという思いをもっている。
また、開場を待つ行列が長くなり、寒い屋外で待つ人が出てくると、来場者同士で思いやり、「もう少し前に詰めましょう」などと声を掛け合っているエピソードもあった。出店者と来場者の中にある「みんなで楽しみたい」という気持ちが、同フェスタを支える大きな力になっているようだ。カントリー&クラフトフェスタは、午後4時まで。入場無料。