燕署と刑事部機動捜査隊は23日午前6時49分、燕市内の古物店で1万円を奪って店主に全治3週間のけがをさせた長岡市に住む男を強盗致傷の疑いで逮捕した。
逮捕されたのは長岡市寺泊下桐、無職中島周治容疑者(67)。中島容疑者は22日午後6時15分ころから20分ころにかけて燕市地蔵堂本町2、美術品・骨董品販売「大正洞」で古沢欣二店主の顔を頭突きや握りこぶしでなぐったほか、店内にあった鉄アレイでなぐる暴行を加え、店舗わきの路上に逃げ出したAさんを追いかけ、金を出せと脅迫し、現金1万円を奪い取った。
古沢さんは鼻の頭を骨折したほか、顔や頭に複数の切り傷やすり傷を負う全治3週間のけがをした。
中島容疑者は古沢店主とは顔見知りで、この日は夕方から着物の買い取りを求めて自転車で来店していた。酒に酔っていて買い取りをめぐってトラブルになった。外へ逃げ出した古沢さんは小路をはさんで隣りの玩具店「ジョイフル」へ駆け込んで助けを求め、「ジョイフル」の店主が午後6時29分に119番通報した。
燕署は中島容疑者の似顔絵をもとに自転車で移動できるであろう範囲を検索して8時ころ中島容疑者を発見し、任意同行を求め、翌朝の逮捕となった。中島容疑者は強盗目的を否認している。奪った1万円も買い取り金額相当と考えているようだ。
寺泊港付近で釣りをする人たちは、中島容疑者が自転車の荷台にビーグル犬を乗せているようすをよく見かけており、酔っ払っていることが多いという。この日もビーグル犬を連れて来店し、リードを付けずに付近を放し飼いにしていたことから近所の人はまゆをひそめていた。