27日、弥彦村の弥彦山登山道でクマを目撃したとの情報があった。独立峰である弥彦山山系では、これまで一度もクマが確認されたことはない。
弥彦神社わきから入る登山道を登っていた新潟市西蒲区に住む登山者が、午後2時少し前に五合目付近クマを目撃したと弥彦村に連絡した。
クマとの距離は5メートルほどしかなく、目と鼻の先で目撃。体は黒く体長は約120センチ。横顔も見たのでクマに間違いないと話していたと言う。
弥彦村と西蒲署では、翌28日朝から登山道を登って目撃現場へ行き、クマの痕跡を調査する。痕跡が確認されたらクマの出没に注意を呼びかける立て看板の設置などを検討する。弥彦村では、近隣の新潟市、燕市、長岡市へ弥彦山でのクマ目撃情報を提供した。
弥彦村と燕市では、10月30日にイノシシが目撃された。それ以降は目撃情報がないが、たびたび弥彦山へ入っている人によるとイノシシは1、2年前から弥彦山でイノシシが目撃されていると言う。
平野部に独立してそびえる弥彦山山系ではクマが入ってくるルートが考えにくく、クマの存在はにわかには信じ難い。関係者はイノシシをクマと見間違えたことを願っている。
また同じ27日、長岡市寺泊の海岸で死んでいるイノシシが見つかった。ただ、これは先に死んだイノシシを砂浜に埋めて処分していたものが、砂が表れて再び姿を現したとのことだが、弥彦山周辺でにわかに大型動物の出没情報が増え、物騒な雲行きになっている。