燕郵便局(阿達健三局長)で1日、2007年の郵政民営化後、初めての年賀状の元旦配達出発式が行われ、約30人の配達員がバイクに乗って雨の降る元朝のまちへ飛び出した。
年賀状の配達枚数は年々、減少しているが、機械の精度向上などにより、ことしの燕郵便局の元旦配達分は昨年の52万1,502通の101.7%にあたる53万0,439通と増加した。
午前7時過ぎから紅白幕を張った会場で出発式を行い、来賓の鈴木力市長を拍手で迎えた。阿達局長は「元気なあいさつと温かい笑顔で、もちろん安全運転ではが1枚1枚に気持ちを託した大事な年賀状を確実にお届けしてください」とあいさつした。
鈴木市長は、ことし6月に燕市と市内の14郵便局と包括連携協定を締結したことにふれ、「しっかりと各家庭に年賀状を届けてほしい」と求めた。配達員代表で3班の中島正博班長が「地域の皆さまに必要とされる郵便局づくりを目指す、その基幹であるわたしたち外務社員は、安全、確実、迅速に元旦の年賀状配達を完了させることを誓う」と決意表明を行った。
配達員はずらりと並んだバイクにまたがり、まるでレースの出発のよう。ライトをつけて「出発!」の合図とともに拍手に送られて配達に向かった。
燕郵便局では、業務効率化などを理由に民営化されてから元旦配達出発式を行っていなかったが、燕市と包括連携協定を結んだこともあり、地域との貢献や連携をと復活させた。