1月7日の「爪(つめ)切りの日」を前に工業やすりから爪やすり、かかとやすりでも注目を集める有限会社柄沢ヤスリ(柄沢良子代表取締役・燕市燕)のまったく新しい医療現場から生まれたつめやすり「初爪(はつめ)」が2日、道の駅「燕三条地場産センター」で販売開始された。
つめやすりは手で持って使うが、「初爪」は置いて使える。やすりはハイカーボンステンレス製で45×64ミリの花札より一回り大きいサイズ。中央がわずかにくぼんでいて高さは8ミリある。そのまま手に持っても使えるが、シリコンゴムの台座にはめて片手で使えるのが画期的なアイデアだ。
台座は110グラムと重く、底に滑り止めがあり、つめをやすりに当ててこすれば手に持たずに使える。台座に埋め込まれた磁石がやすりをがっちりホールドする工夫もある。台座は5色。名称の「初爪」は、器用という意味の地元の方言「はつめ」にかけ、器用につめをケアしてほしいという思いを込めた。税込み9,180円。
1月7日は七草がゆを食べる日であることはよく知られるが、「爪切りの日」でもある。古くから「七草爪(ななくさづめ)」、「菜爪(なづめ)」、「七日爪(なのかづめ)」などといわれ、新年になって初めてつめを切る日で、七草を浸した水につめてをつけて柔かくして切ると邪気をはらい、その年は風邪をひいたり病気をしたりしないと言われている。それに間に合うように販売を開始した。