新潟市西蒲区の岩室温泉に設置された11のわらアートをめぐる初めての「わら干支スタンプラリー」が1月31日まで行われている。
設置されているわらアートは、ことしのえとのイヌをデザイン。地元のボランティアなどが制作し、昨年夏に潟東小学校の5年生48人と協働して制作した3体もある。
新潟市岩室観光施設「いわむろや」前に立つ「ドーベルマン」が最も大きく、空に向かってほえるドーベルマンは高さは約4メートルもあり、見上げる巨大さ。ほかにも「だいろを追う犬」、「犬の親子」、「アヌビス」、「綱を引く犬」などと題した作品が温泉街の旅館などに点在している。
わらアートの展示は「わら干支展」として昨年11月30日からことし1月31日まで行われている。スタンプラリーは昨年12月30日にスタート。各作品に設置されたスタンプをはがきの台紙に押して2月28日までに郵送する。スタンプ5個以上で2等、10個以上で1等の抽選の権利を獲得。抽選で1等の岩室温泉利用券1万円分が3人に、2等の地酒や岩室せんべいなど温泉街の名品が20人に当たる。
わらアートは、2006年11月に岩室温泉で発祥。稲わらや麦わらなど農村では身近で手軽な材料を使い、大きいものは高さ9メートルにもなる巨大な造形物で見るものを驚かせる。毎年、上堰潟公園で「わらアートまつり」が開かれ、地域の風物詩になっている。
わらアートの活動は、今では全国19カ所に広がり、わらアートまつりも昨年度でちょうど10回を数えたことから発祥の地として昨年暮れ、第1回わらアートサミットが岩室で開かれている。
わら干支展とスタンプラリーは初めての試みで、岩室温泉地域づくり協議会(高島勝郎会長)が主催。シーズンオフの温泉街に足を運んでもらい、わらアートを縁起物として楽しんでもらおうと企画した。
インスタ映えもねらっており、わら干支をバックに記念写真を撮る人も多く、ねらい通りだ。台紙は5千枚を印刷して「いわむろや」などで配布している。問い合わせは「いわむらや」(0256-82-1066)へ。