官公庁仕事始めの4日、鈴木力燕市長は集まった270人の職員を前に年頭の訓示を行って新年の業務をスタートした。
鈴木市長は、全般的に穏やかな三が日で自身は3kgほど体重が増え、健康づくり事業のマイストーリー運動に取り組まなければならないと始めた。
昨年の事業や成果にふれて「おおむね順調に推移した1年」と、職員の取り組みや努力に感謝した。ことしは大曲地内で建設する学校給食センター、旧燕工業高校跡地で建設する多目的武道場と特別養護老人ホームが竣工する年で、産業史料館はリノベーションの工事に入る。第二次総合計画の3年目に入る年で、「これを着実に進めながら地方創生、人口減少対策にしっかり取り組んでいかなければならない」とした。
目の前に新年度予算編成が迫っているが、前年度決算は8億円の赤字というショッキングな状況が発生。合併10年を過ぎて毎年のように地方交付税が減らされていくという非常に厳しい状況で予算編成しなければならないと職員の協力を求めた。
燕市は近年、職員の大量退職に伴って業務の引き継ぎで問題が発生することがあった。3月は異動があるが、鈴木市長は「しっかりと業務が引き継ぎされて業務に停滞のないようにということもわれわれが取り組まなければならないテーマ」とし、「非常に厳しい状況だが知恵とアイデアで工夫しながら最小限の経費、資源で最大の効果を上げる組織にしたいし、お互いが学び合い、教え合う職場風土にしていきたい」と願った。
ことしは十干十二支(じっかんじゅうにし)では「戊戌(つちのえいぬ)」。「戊」は「茂」に通じ、植物の成長が絶頂期にあること。逆に「戌」は動物のイヌではなく滅亡や滅する、草木が枯れてくるという意味合い。正反対の言葉が並び、大きく明暗が分かれる年になると言われており、「燕市としてはこれまでの努力をしっかりと継続しながら枯れることなくしっかりと成長が続く1年にしたい」と述べた。