燕市と三条市の図書館はいずれも4日が新年初開館。それぞれ「図書館福袋」、「謎本」のアイデアを凝らした新春企画を用意して来館者を呼び込んでいる。
燕市は「紅白☆図書館福袋」と称して毎年恒例。市内の燕市立図書館、燕市立吉田図書館、燕市立分水図書館の3図書館で行っている。各図書館が子ども用とおとな用を25袋ずつ、計50袋の福袋を用意。福袋ごとにすべて違うテーマを決めて1袋に3冊の図書が入っている。先着順で1人1セットまで借りられ、なくなりしだい終了する。
吉田図書館で用意した福袋のテーマは、子ども用が「転校生」、「サッカーしてみる?」、「見た目と違うね!」、おとな用が「おいしい読書の時間」、「疲れをとりたい」、「いきもの好きなあなたへ」など。福袋は手作りで、おとな用は職員が筆で「福」と大書した凝った作りだ。また、福袋を貸し出すときに折り紙で作ったしおりや動物を折ったものをおまけとしてカウンターで好きなものを選んでもらってプレゼント。福袋のお得感を味わえる演出がうれしい。
12月29日からの年末年始休館の休み明けとあって、午前9時半の開館から続々と来館者があった。開館から30分で5袋が貸し出され、この日だけでおとな用はほとんどが貸し出された。例年3日間ほどで福袋はなくなるので、借りたい人は早めにと呼びかけている。
一方、三条市立図書館では、昨年は燕市と同様の図書館福袋を行ったが、3冊は多すぎるという声もああったので、ことしはオリジナル企画で1月特集本として「謎本」のコーナーを設けた。袋の一部に穴を開けて中に入った本の表紙が一部だけ見えるようにした図書を50冊ほど用意した。表紙の一部しか見えないようにしただけで妙に興味をそそられるから不思議だ。
「年明け最初の運だめし」として、思いがけない本との出会いを楽しんでもらおうというねらいは、燕市と一緒だ。
さらに運試しで、14日までの期間限定で「大吉」などと印刷されたおみくじ付き貸し出しレシートを発行。袋の中にポストカードが入ったものもある。燕市も三条市も本に興味をもち、図書館に足を運ぶきっかけにしてもらおうと職員が創意工夫を凝らしており、その誘いにのってみるのも楽しい。