燕市で7日午前9時半から年初恒例の1年の無災害を祈る消防出初め式が行われた。ことしの一斉放水は12年ぶりに燕橋たもとの中ノ口川で行われ、青空に水柱が白いアーチを描いて新春を彩った。
消防職・団員約300人が参加。燕市文化会館で式典、燕市総合文化センター駐車場で観閲のあと放水披露と続き、今の時期では珍しい青空が広がる穏やかな陽気に恵まれた。
旧燕市の消防出初め式は中ノ口川での一斉放水が恒例だったが、燕市合併の翌年、06年の新たな燕市の消防出初め式は、合併を象徴するように燕市吉田産業会館を会場に開いた。その後、燕市文化会館でも開くようになり、15年には文化会館大ホールの改修工事のため再び吉田産業会館に戻すなどしたが、中ノ口川で一斉放水を行うことはなかった。
ことしは趣向を変えようと12年ぶりに中ノ口川の一斉放水を復活させるとともに、昨年までなかった観閲も行った。観閲は燕市消防団の小型ポンプ積載車11台が行進し、鈴木力市長や来賓の観閲を受けた。
一斉放水は燕橋下流側の中ノ口川左岸に9台の小型ポンプを並べ、1台で2本ずつ、18本の放水。吉田産業会館では会場が狭いため、水圧を下げて低くねらって放水したが、中ノ口川では遠慮せず思い切り水を放っていた。