三条市は7日、平成30年度三条市消防出初式を行い、青空のもとで消防車両の市中パレード、一斉放水、高層建物訓練、式典を行って1年の無災害を願った。
午前9時半からの市中パレードで始まり、89人の消防職団員が分乗した消防車や消防団の車両など36台が参加。ラッパ隊の演奏が響く三条市厚生福祉会館前で、統監の国定勇人市長らの観閲を受けて出発し、市街地を進んだ。
一斉放水は、上流に白銀の粟ヶ岳を望む昭栄大橋上流の五十嵐川右岸側で行い、95人の団員が対岸に向けて放水し、五十嵐川に22本のアーチをかけた。
10時15分から三条市消防本部の訓練場で市民参加の初期消火訓練、消防職員50人による高層建物訓練を実施。通信指令室からの出動指令を受けてから、防火着などを身に着けて車に乗り込んで出動するという日ごろの出動状況からスタートし、高層建物から出火を想定した要救助者の救出、消火活動などを行った。
青空が広がり、午前10時の三条の気温は3.8度。風は冷たいものの雪やみぞれの悪天候が当たり前のもある例年に比べれば穏やかな陽気に150人余りの親子連れが見学に訪れ、サイレンを鳴らして登場するぴかぴかの消防車両や消防職員のきびきびした動きに釘づけだった。
続いて講堂で式典を行い、来賓と職団員合わせて120人余りが出席。国定市長が訓示を行い、職団員を代表して三条市消防団の長谷川作雄消防団長が決意表明。堀内芳雄消防長が謝辞で「救急業務については迅速な対応はもとより質の高い救急処置が求められていることから、救急隊員の質の向上に努めるとともに、今後も消防に課せられた重要性を鑑み、三条市民の信頼と負託にこたえられるよう消防体系の充実に取り組んでいく」と述べ、災害の少ない年であるようにと願った。