燕市分水地区の飲食店30店を紹介する大学生が取材、デザインした手作りのイラストマップ「燕市分水グルメマップ」が完成。同時に分水地区の飲食店では1,000円のキャッシュバックが受けられるスタンプラリーも行われており、分水の飲食店を二段構えでPRしている。
「燕市分水グルメマップ」はA3判の折りたたみ式。収録した30店の店名や住所、電話番号を記載してイラストマップ上で位置を示し、うち1,000円を負担した15店は写真入りのお勧め商品も掲載。1万部を印刷し、1月中旬に新聞折り込みで地元分水地区に配布し、掲載店にも設置する。
伴走型小規模事業者支援推進事業の補助事業として分水飲食店組合(小林武夫組合長・36組合員)と分水商工会(田中公一会長)で製作した。分水地区の独自のグルメマップは初めて。分水飲食店組合の会議で製作の話がもちあがり、経費をかけてプロに製作を委託するよりも、若者から思い切ったものを作ってもらおうと、長岡造形大に通う分水地区の出身の女子大生が学校の友だちを誘って2人に頼んだ。
2人は掲載店へ出向いて取材し、お勧め商品の写真を撮り、味も自分の舌で確かめた。担当した分水飲食店組合役員で「レストランオレンジ」を経営する平出伸さん(60)は「好きなようにやってくれとお願いしましたが、思った以上にいいグルメマップになりました」と言う。
「分水に新たに引っ越して来た人で地元の飲食店がわからない人が結構います。地元の人でも行きつけの店はあっても入ったことのない店は敷居が高い。“地図を見たよ”と初めての店に入るきっかけになれば」と期待している。
時期を同じくして分水飲食店組合と分水商工会では、昨年12月からことし3月末までスタンプラリーを行っている。対象の34店で1回1,500円以上の利用でB4判の台紙にひとつスタンプを押してもらえ、3店目を利用したときに1,000円をキャッシュバックする。これも伴走型小規模事業者支援推進事業の指定を受けた事業で、昨年12月だけでも数十人がキャッシュバックを受けている。
平出さんは「本町では何軒か物件を押さえてあり、資金面などアドバイスしてあげれるので、若い人からぜひ分水に来て商売をしてほしい」と商店街の活性化につながることも願っている。