新潟県電気工事工業組合三条支部青年部(三野敏弘会長・会員12人)は11日、高校生から電気工事の仕事に興味を深めてもらおうと、ことしも電気工事士が講師となって新潟県央工業高校で授業を行った。
次代を担う高校生に、社会インフラの整備を行う電気工事のことを知ってもらい、将来就く職業を考えるきっかけになればと、2年前から同校で授業を行っており、ことしで3回目になった。
青年部の電気工事士12人を講師に、情報電子科と電子機械科の2年生計36人が午後から5、6、7限の3時間の授業を受けた。
1限は電気工事の仕事内容を紹介し、作業や資格、同業界についてを映像とともに説明。2限は実演、3限は会員と生徒との意見交換会を行った。
実演では、住宅の壁などに見立てたボードを持ち込み、新築住宅と既存住宅での2種類の作業を行った。ボックスの取り付けや配線、ブレーカ電源配線、モール配線、テレビのアンテナの設置を行って映像確認、電圧測定など専門的な作業を行った。
生徒に背中を向けての作業だが、手元をビデオカメラで撮影し、その映像をスクリーンに映しながら解説し、わかりやすく生徒に伝えた。
どこの家にもある照明のスイッチや配線などだが、設置の様子を見る機会はあまりなく、生徒は、配布された図面などと照らし合わせながら真剣に見入っていた。
将来はパソコン関連の仕事に就きたいと考えているという生徒は、プロの仕事を目にして、「選択肢が増えました」と興味を示していた。