燕市粟生津地区で14日、恒例の小正月行事「塞(さい)の神」が行われた。これまで主催したコミュニティー組織「粟生津親栄会」(荒木正美会長)に変わってことしは初めて粟生津地区協議会(今井文幸会長)が主催。地元粟生津保育園の西側で塞の神を設置し、地元から約200人が参加した。
粟生津親栄会は地元の若手を中心としたコミュニティー組織。古くから地域で行われてきた塞の神を1995年ころから粟生津親栄会が引き継いで行ってきたが、新しい企画をと昨年11月に初めてイルミネーションイベント「灯りの祭典」を開いた。
しかし塞の神と両立させて続けるのは難しいと地域で相談した結果、粟生津地区協議会が自治会と協力して行うことになった。そのため昨年まであったキッチンカーなどはなく、規模はやや縮小したが、もちちつきとつきたてのもちのふるまいをは例年通り行った。
粟生津地区協議会の今井会長はあいさつで、「やめるのは簡単だが続けるのは難しい」、「なんとか続けていきたい」と主催を変えて継続したことやそうした思いを込めて自身が「温故知新」と書いた紙を塞の神に張ったことを説明した。
タケを組んだ塞の神は高さ4メートルほどで、中に地元粟生津小の全校児童分の書き損じの書き初めを入れた。絶好の好天に恵まれ、鈴木力市長らが塞の神に点火した。
火が収まったところで参加者のほとんどが買い求めたするめを塞の神の火であぶって焼き、小正月の風物詩を味わっていた。