長岡署と三条署管内で特殊詐欺に似た窃盗事件の被害が連続発生しており、両署は届出を受けた被害について関連性を含めて捜査している。
長岡署が受理した被害は、長岡市に住む80歳代の女性が20日午後6時ころキャッシュカード3枚と引き出された現金150万円の被害を受けた。
三条署が受理した被害は、三条市に住む70歳代の女性が22日午後6時ころにキャッシュカード1枚と引き出された現金50万円の被害を受けた。
被害状況は両者で共通している。それぞれ被害を受けた日、被害者が自宅にいたところ、警察官をかたる者から電話で「詐欺グループを捕まえたから、あなたの偽造カードが使われていました。どこのカードを持っていますか」とたずねられた。
さらに金融庁職員を名乗る男が電話を代わり、「カードを再発行します。被害届を出すため残高と暗証番号を教えてください」、「金融庁の職員が行くので、まずカードを渡し、カードを封筒に入れて保管してください」などと言われ、電話がつながった状態で自宅を訪れた金融庁の職員をかたる男にキャッシュカードを渡した。
男はキャッシュカードを受け取って盗み、すり替えたカードを封筒に入れ、「封印をするので印鑑をお願いします」と言われ、印鑑を探し封印したあと、「これを保管しておいてください」などと言って被害者返し、立ち去った。
その後、被害者が封筒を開けて確認したところ、キャッシュカードが何の価値もない別のカードにすり替えられていたことから被害に気づき、警察に届け出た。
県警では、こうした詐欺などの不審電話があったら最寄りの警察署や警察相談電話「#9110」などへ相談、情報提供をと呼びかけている。