26日夜、燕市内でJR弥彦線の踏切のわだちにはまって立ち往生した車が列車とぶつかる事故があった。この事故によるけが人はなかった。
午後6時44分に110番通報があり、燕市吉田吉栄地内のJR弥彦線・見対(けんたい)第二踏切で軽自動車と東三条駅発吉田駅行きの3両編成の上り普通列車がぶつかった。
見対第二踏切は西燕駅と吉田駅の間の田んぼの真ん中にある。軽自動車を運転していたのは、仕事を終わって帰宅途中の新潟市西蒲区に住む20歳代の男性。すぐ前を同僚が運転する四輪駆動車が走っていて燕市役所方向から吉田ふれあい広場方向へ向かって見対第二踏切を横断しようとしたところ、同僚の四輪駆動車は踏切を通過できたものの、軽自動車は線路のわだちにはまって動けなくなった。
踏切には警報ボタンがなく、軽自動車を踏切から脱出させようとしていたところ、列車がやってきた。列車の運転手はブレーキをかけたが間に合わず、踏切で軽自動車とぶつかってから200メートルほど先で停車した。
列車の左前部とぶつかった軽自動車は前部が大破し、田んぼに転落したが、運転していた男性は車から降りていて無事だった。列車の運転手と乗客58人にもけがはなかった。乗客は見対第二踏切まで線路上を歩いて戻り、1人が歩いて帰ったほかは、燕市が用意したマイクロバスに乗車してJR吉田駅へ送り届けた。
事故後、踏切では圧雪をつるはしで環ってはがす作業が行われた。圧雪は厚いところで10センチ以上あった。