つばめ若者会議の研究生ともいえる20歳代以下がメンバーの「燕(エン)ジョイ活動部」と燕市の青空市「ツバメルシェ」のコラボイベント「ENJOY FES(エンジョイ・フェス)」が27日、燕市役所で開かれた。寒波が続くなかにもかかわらず主催者発表2,100人もの来場者を集めてホットににぎわった。
ツバメルシェは初の屋内開催。クラフト17、リラクセーション7、スイーツグランプリ9の計33店が並び、モノトーンの庁舎は色とりどりの商品や装飾で華やかに彩られた。
呼び物はスイーツグランプリで、燕市内の和洋菓子店が自慢のスイーツでエントリーし、「燕ジョイ活動部」も先に開発したラーメンケーキ「燕(エン)ブラン」で参戦。スイーツを購入した人に投票券を渡して気に入ったスイーツに投票してもらうもので、小松屋菓子舗の「シュープリンム」が最多得票で優勝した。
プロ野球の東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクター「つばみ」も会場を訪れて来場者と交流。2階まで吹き抜けの1階のエントランスで行った福まきにも参加し、200人以上が集まってごった返した。
屋内で火が使えないため、集客力のある飲食の出店がスイーツグランプリだけに限られた。しかもこの日は荒れはしなかったものの寒波の真っただ中とあって、関係者は来場者が少ないのではと心配したが、ふたを開けてみれば予想をはるかに上回る人出だった。
なかでも人気だったのがスイーツグランプリで、燕ジョイ活動部の「燕ブラン」は最初に用意した60個がわずか22分で完売。どの店の前にも行列ができて通路も確保できないほど。午後からも客足が衰えず、スイーツを200個用意した店も軽く完売していた。
一方、燕ジョイ活動部が福井県・鯖江市役所のJK課の設置で注目を集めた慶応大特任准教授の若新雄純さんを迎えて「ゆるいまちづくり」をテーマに行った講演、トークショー、ワークショップも盛り上がった。トークショーには定員の70人を超す参加があった。
燕ジョイ活動部が若新さんを迎えるのは16年8月の講演以来2回目。これまで1年半の活動の振り返りを含めて若新さんは話した。若新さんは3年ほど前に「ゆるいまちづくり」を提唱し、その背景を「答えがもうない時代に突入している」とし、これまでは「やったら成果が出ることはやり尽くした」、「答えを探すのはやめて、みんなでやりながら探そう」と続けた。
行政については「明確に答えがわかっていることにしか予算がつかない」、JK課については「何も計画がないと批判された」と行政の限界も指摘し、意識の改革の必要性を説いた。