学問の神さま、菅原道真の命日の2月25日に向けて学業成就や合格祈願を込めて供える燕市名産の天神講菓子。その伝統ある天神講菓子を集めた「越後つばめの展示講菓子展」が2月から開かれるのを前に28日、燕市の戸隠神社で越後燕天神講祈願祭が行われた。
戸隠神社の星野和彦宮司が代表、天神講菓子を作る飴屋本舗の遠藤重治店主が世話方を務め、市内の菓子店有志などでつくる「越後燕の伝統を守り伝える会」の主催で3年前から毎年、天神講を前に祈願祭を行っている。
市内の5つの菓子店から6人が参拝。天満宮前に天神講菓子の木型や天神講サブレの金型を供え、渡辺太蔵禰宜(ねぎ)が神事を行った。
星野宮司は鈴木力燕市長が市長に就任して以来、ほかでは例を見ない燕の天神講菓子のPRに努めてきた歴史を振り返り、天神講や天神講菓子の風習が「インターネットを通じて全国、全世界発信をされている」と着実に広がりを見せていることを喜ぶとともに、「この行事を燕の財産として、燕の誇りとしてこれからも大いに続けていっていただきたい」と期待した。
ふたりのめいがこれから国家試験を受けるので合格祈願のために弥彦村から訪れた女性は偶然、祈願祭に遭遇し、「すごく運が良かった。これできった合格するはず」と喜んだ。
ことしの天神講菓子展は2月1日から25日まで道の駅国上と新潟市岩室観光施設いわむろや、3日から25日まで燕三条Wingと道の駅燕三条地場産センター、24、25日と新潟ふるさと村で開かれる。このうち、新潟ふるさと村と道の駅燕三条地場産センターでは初めての開催になる。
このほかに各会場で天神講の神細工作り、天神講菓子の色付け、ミチザネコウキャンドル作り、カラフル絵馬キャンドル作りなどのワークショップが行われるほか、協同組合燕市商店連合会では参加店による天神講セールも行われる。