「節分」の鬼踊りに向けて本成寺の鬼が毎晩けいこ (2018.2.1)

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「節分」の2月3日に三条市・法華宗総本山本成寺で行われる節分大祈願会で鬼踊りを演じる「本成寺鬼踊り奉賛会」(石丸幸広会長)は、本番に向けて雪に囲まれた本堂で練習を重ねている。

本成寺本堂で練習を重ねる本成寺鬼踊り奉賛会
本成寺本堂で練習を重ねる本成寺鬼踊り奉賛会

本成寺鬼踊りは、1953年(昭和28)2月3日が今のかたちの最初の舞台で、同奉賛会は64年(昭和49)に発足。現在はことし入会の新人2人を含む22歳から67歳の男性22人が会員になっている。

ことしも小正月明けから本堂で練習を始め、慰問などを行う日曜を除くほぼ毎晩、午後8時から1時間半ほどの練習を続けている。

本番まであと5日となった1月30日は、ウオーミングアップから始め、本番と同じく本堂の戸を開け放って、僧兵や鬼の登場から始まる通しげいこを行った。

扉を開けて本番さながらのけいこ
扉を開けて本番さながらのけいこ

午後8時の気温は-1.6度。どらと太鼓の音、「ウオー」という鬼のうなり声が響く本堂に火の気はない。雪で埋まった境内からの冷気で体のしんまで冷える寒さのなか、踊り終えて鬼の面を取ると顔や首筋には玉の汗が流れ、白い湯気があがっていた。

1月16日夜、本堂となりの三十番神堂が放火された。その日は鬼踊りの練習が始まっていて本堂に人がいたので、本堂への放火は免れたという話もある。さらに大雪で境内の木が折れたり、水道管が破裂したりとこのところ災難続きだが、同寺では節分で鬼たちが大暴れして災いを払い、春を呼び込み、市民にとってもよりいっそういい年になればと願っている。

2月3日は、午後1時と3時からの2回、大祈願法要と鬼踊りが行なわれる。同寺周辺に駐車場はなく、昨年と同じく三条競馬場跡地の「三条防災ステーション」を臨時駐車場にあて、本成寺赤門まで往復する無料のシャトルバスを午前10時から午後4時半まで運行する。


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