燕市・サンロード宮町商店街では、この冬の大雪で2014年までにオーバーアーケードが撤去されて以来、最大の冬の試練に見舞われている。
サンロード宮町商店街は、1977年にオーバーアーケードが設置されて以来、雪との戦いとは無縁だった。大雪のときには開閉式のオーバーアーケードの屋根を開いて雪を落とすこともあったが、オーバーアーケード設置前から燕市内でもいち早く消雪パイプも敷設されていた。
しかしオーバーアーケードが撤去され、雪との戦いに直面することになった。しかも歩道上のアーケードもない。このところの大雪で除雪した雪の置き場にも困り、店の入り口付近だけ除雪してその両脇に雪を積み重ねた。
おまけに井戸水がかれたのか、大雪のタイミングに合わせて1月30日夕方から31日にかけて消雪パイプの水が出なくなってしまった。
約40年前にサンロード宮町商店街に鉄筋コンクリートの店舗を建てた「レディースファッションかなや」の小黒猛さん(50)は、「25日から27日にかけて水道管が凍りました。氷が解けると今度は外でシューッという音が聞こえて、水道管が破れていた。この建物になって水道管が凍ったのは初めて」と驚き、「去年の暮れにラニーニャ現象で寒くなると言ってましたが、本当にその通りになっちゃいました」と苦笑する。
1日は青空が広がり、幸い通りの消雪パイプは水が出るようになったが、連日の除雪作業に「腰が痛くて」と小黒さん。「晴れてこのまま降らなければいいんでしょうけど」と願っていた。