出雲崎町尼瀬、道の駅「越後出雲崎 天領の里」で3月4日まで第18回天神さまの展示会が開かれている。
学問の神さまといわれる菅原道真の命日の2月25日、学業成就や合格祈願を祈る行事「天神講」が各地で行われる。その天神講で飾る掛軸や像を展示している。
ことしも三輪正元館長が収集した菅原道真の座像約30点、掛け軸約20点を展示しており、年代物も多い。あわせて見附市今町に伝わる「べと人形」の道真像の展示、販売も行っている。
展示講はとくに北陸地方の正月節句として親しまれ、新潟から福井まで各家庭で天神を飾り、男の子の健やかな成長などを願ったが、時代の流れでその風習も年々、途絶えている。出雲崎では多聞寺(石井町)に順徳天皇ゆかりの天神が安置されており、1976年までは毎年1月25日に「天神さまのお練り」が行われていた。
また、店舗や公共施設に天神を飾って公開する「越後天神さま街道」が3月初めまで柏崎・刈羽地区37会場、出雲崎地区9会場で行われている。柏崎・刈羽地区は2月末までの刈羽郵便局を除いて1月までにすべて終わり、2月以降は出雲崎地区だけの開催で、北国街道妻入り会館は28日まで、それ以外は3月4日まで主に週末と休日に行われている。問い合わせは「越後出雲崎 天領の里」(0258-78-4000)へ。