11日からの雪が収まって14日は朝から青空が広がった。気温が上がって雪もやわらかくなり、除雪作業が急ピッチで進められ、道路事情は急速に改善している。
長く圧雪が続いてひっきりなしに車が立ち往生していた燕市・イオン県央店わきの道路では、朝からようやく除雪作業が始まった。燕三条駅側と弥彦線側の道路を中心に通行止めにしながら除雪車2台で圧雪をはぎ、道を拡幅した。このあとは蔦屋書店県央店前の道路の除雪を予定していた。
三条市の繁華街、本寺小路はまったく除雪が手つかずのような状態で、がちがちの圧雪が周辺の道路という道路を埋め尽くした。古くからの町並みもあって、ここだけ昭和のような少し現実離れした空間になっていた。
車が入ることもできず、飲食店は閑古鳥だっただけに除雪が待たれていたが14日、除雪が入った。4台の除雪車がいっせいに稼働し、エンジンをうならせた。道幅が狭く、雪を積んで置く場所はないので、次々と到着するダンプカーに積んで雪捨て場へ運んだ。
作業をしていた人によると、14日だけで予定した作業を完了するのは難しく、翌15日にも持ち越しそうだと話していた。
日差しがまぶしく、まもなく2月も折り返しで大雪の心配はほとんどないというのが大方の見方。除雪作業に目鼻が付いて表情もどこか明るかった。本寺小路に通りかかった群馬県に住む女性は「大変よね。ほっとけば解けて消えちゃうのにお金がかかって」と元に戻すための作業にため息をついて除雪作業を眺めていた。