燕市児童研修館「こどもの森」で10日、牛乳や卵のアレルギーがあっても食べられるローチョコレート作る講座が開かれた。親子15組が参加し、初めて味わうチョコレートに子どもたちは大感激だった。
講師は長岡市で工房「ローチョコレート Petit-lys(プティリス)」代表のローチョコレートクリエイター小黒小百合さん。ローチョコレートは「ロー(Raw・生)」の意味で、ポリフェノールやビタミンE、ミネラルなどを多く含む低温加工のローカカオ豆から作る。卵、乳、小麦、落花生、白砂糖を使わず、結果的にアレルゲンフリーのチョコレートだ。
講座は燕市内の食物アレルギーのある子どもをもつ親を中心につくる「燕アレルギーっ子クラブ」(落合智子代表)が協力。定員の15組を上回る参加申し込みがある人気だった。
ローカカオバターとローカカオパウダー、ハチミツに加えて味を引き締める塩も使い、最後に型に流し込んでハート、星、ドーナツなどをかたどったチョコレートが完成した。
主に卵と乳にアレルギーのある6歳の二女と参加したお母さんは「ずっとつまみ食いしててすごくうれしそうだった」と喜んだ。長女にアレルギーがあったので、離乳食を始める生後60日で行ったアレルギー検査でアレルギーが見つかった。
友だちはバレンタインデーにチョコレートをやり取りするようになったが二女は食べられず、代わりにイチゴをやりとしたことも。二女はチョコレートを食べたのは、この日が初めて。「(二女は)今までチョコレートの味も知らなかったと思います」と言い、「おうちでもローチョコレートを作ってあげたい」と我慢させていたチョコレートを二女に食べさせてあげらることを喜んでいた。