12日未明に燕市・サンロード宮町商店街で空き店舗の外壁が崩れ落ちる事故があったが、近く建物は取り壊される見込みだ。
外壁が崩れたのは、旧武田文祥堂の木造2階建ての店舗。12日午前1時20分ころ、正面の2階部分の外壁が幅約8メートル、縦2メートル余りにわたってそっくりはがれるように崩れ、下の歩道に落下した。人通りのない時間帯だったこともあり、けがをした人がなかったのは幸いだった。
建物と土地は競売で埼玉に住む人が購入しており、その日のうちに来燕して現状を確認。軍手も持参したがとても個人で後始末できるレベルではなく、業者に委託して翌13日に撤収作業を行い、店舗正面に防護ネットを張り、歩道にテープを張って通行止めにした。所有者は建物を取り壊す意向で、業者は見積もりを送付した。
商店街の近所の人たちは、所有者が誠実に対応してくれていることを喜んでいる。このすぐ近くの空き店舗でも昨年、外壁の一部がはがれて歩道に落下する事故があった。市で防護ネットを張って危険を防止し、今後の対応を所有者と協議しているが、同じような危険カ所ほかにも数多く存在しており、事故の未然防止に対する行政の対応も求められている。