記録的な豪雪で三条市は4日夜から24時間体制で除雪に対応してきた。15日夜までに除雪作業やパトロールを終わって11日ぶりに24時間体制を解き、不夜城だった市役所の窓明かりがようやく消えた。
担当の建設課では4日夜から職員が交代で泊まり込んだ。委託業者との連絡や直営車での除雪、関係機関との連絡、市民からの要望や苦情への対応に追われ、ほかの課の応援も得て24時間体制で対応してきた。
8日に最深積雪153センチに達し、昼夜を問わず除雪作業が続いた。15日は午前9時に積雪が90センチに減って除雪も進んだ。依然として路肩の雪で幅が狭い道はあるが、市街地の路面は黒いアスファルトが見えるところが増えた。
日中は除雪委託業者の約3割が出動し、主に除雪した雪をダンプカーに積んで運び出す排雪作業を行った。さらにパトロールして確認した状況の悪い所を除雪したり、市民の要望に対応したり。夜までに業者も職員もこの日の作業を終えて市役所に泊まり込む必要がなくなり、24時間体制を解除した。
今回の豪雪では5日から8日までの4日間、まとまった雪が降り続き、除雪した雪のやり場がなくなった。雪が収まると気温も上がり、11日午前9時の積雪は97センチと100センチを切ったが、13日には再び100センチを超え、道路状況は悪化したところもあった。国道8号など交通がまひした2016年1月では、まとまった降雪は24、25日の2日間だった。
建設部の大山強一部長は奉職した1981年から振り返り、「(大雪で)対策本部が設置されたことは何回かあったが、ここまで長引いたのは記憶にない」と話した。
採用の年の冬も大雪で、それから2011年、16年、そしてことしと大雪の対応に追われた。この3月で定年退職するが、最初も最後も大雪になったと話していた。