この冬の豪雪でまちの玄関口に積み上がっている雪を仕事を生かして片付けようと、除雪機メーカーのフジイコーポレーション株式会社(藤井大介代表取締役・燕市小池)は20日、JR燕三条駅で除雪ボランティアを行った。
この冬の除雪が追い付かないほどの豪雪の最盛期には、駅前広場も駐車場の閉鎖を余儀なくされるほどすっぽりと雪に覆われた。雪が落ち着いた今は除雪で歩道が確保されているとはいえ、通路は狭く、歩きにくく、除雪された雪が積み上げられているのも美しくない。
放っておいても時間がたてば消えるとはいえ、まちの顔でもある駅前広場からいち早く雪を取り除いてきれいにして来訪者を迎えようと、同社としてはおそらく初めての除雪ボランティアを行った。
燕口側の駅前広場で玄関を出てすぐ目の前の歩道部分に残る雪を中心に除雪した。社員10人余りが参加し、最新型の48馬力の除雪車などフジイスノーロータリー2台を投入。そのほかの社員はスコップで除雪し、雪はダンプに積んで排雪した。
除雪機メーカーのプライドとして毎冬、会社の敷地は徹底的に自社の除雪機で社員が除雪しているので、社員も除雪機運転のベテラン。除雪機で雪をダンプにはね飛ばし、気持ちいいほどみるみると雪がなくなり、1日がかりで玄関前は見事に雪が消えて足元を気にせずにタクシーに乗り込めるようになった。