三条市立嵐南小学校に統合されて閉校した四日町小、条南小、南小の3校の校歌を後世に伝えようと「校歌を保存する会」(濱田伸子会長)は、校歌を収録したDVD「第一中学校区 記憶の中に残る校歌集」を作成。17日、嵐南公民館でその完成記念の集いを開き、DVDを披露した。
DVDには、四日町小の校歌と応援歌、条南小の校歌と青葉音頭、南小の校歌と大空児童会の歌に加え、第一中の校歌、嵐南小学校の校歌を収めた。歌は県央ジュニア合唱団ブレーメン(中沢幸雄代表)が歌った。歌にあわせた画像は、学校の校舎などの写真を背景に歌詞や開校からの歴史をつづった文字を重ねた。DVDを1,500枚を作り、協賛者への贈呈のほか、嵐南小と第一中の児童生徒の家庭分953枚を贈呈したほか、図書館にも寄付している。
校歌を保存する会は2017年8月に発足した。14年4月に第一中学校区小中一体校「嵐南小学校」に3つの小学校が統合されたが、地域の記憶の財産である校歌は残してほしいという声を受けて組織した。会長には教諭として四日町小と南小に勤務し、自身の子どもが条南小に通った濱田さんが就き、DVDの制作の協力や協賛を呼びかけた。
1口1,000円の個人約150人と、法人約30社・団体が協賛し、約160万円が寄せられた。個人の寄付は地域の人や三条市内の学校にかかわったOBを含む教職員も多く、法人では公益財団法人内田エネルギー科学振興財団をはじめ大口の協賛も多かった。
完成記念の集いには関係者らが出席し、濱田会長が感謝の言葉を述べ、協力者として県央ジュニア合唱団でピアノを担当する宮野美江子さん、合唱団の鶴巻佳夏さん、元南小学校長の加藤昇さん、栃尾地域の閉校した学校の校歌を保存する会の大崎稔会長が、それぞれの思いをメッセージとして話した。
DVDは販売していないが、ほしい人には1口1,000円の協賛で頒布する。問い合わせは、濱田会長(電話・ファクシミリ:0256-32-1730)へ。