“天神(てんじん)”とも呼ばれる学問の神さま、菅原道真の命日の2月25日、各地で学業成就などを願う行事「天神講」が行われる。全国的にも珍しい天神講に供える菓子が作られている燕市では、市内21の公立保育園・こども園すべてが天神講のつどいを行っており、23日は燕市立よしだ保育園(高橋典子園長・園児208人)が天神講のつどいを行った。
燕市は2010年から天神講の菓子のPRに取り組んでいる。以前は天神講行事を行っていない保育園、こども園もあったが、今ではすべての施設に広がり、市内の子どもたちなら誰もが知っている年中行事のひとつになった。各施設では道真に学業成就や健やかな成長を願ってお参りし、道真の絵を描く。
よしだ保育園では、遊戯室に道真の掛け軸を下げ、天神やタイ、招き猫などをかたどった生菓子と金花糖の天神講、園児が使っているノートを供えた。掛け軸はそれまでコピーだったが昨年、ちゃんとした掛け軸を新調した。
高橋園長は道真が幼いころから頭がよく、弓も得意でさまざまなことにたけていたが、ねたまれて太宰府へ左遷されたことなどを話した。
細かくした天神講菓子を園児に配り、園児は道真に向かって二礼二拍手一礼してから天神講菓子を食べた。園児がどこまで天神講の意味を理解したかどうかはわからないが、ふだん食べない菓子に「甘〜い!」とご機嫌だった。。そのあとは年長児は掛け軸を見ながら道真の絵を描き、年中児と年初時は道真の塗り絵をした。