江戸時代からの技法の仏壇作りを体験する「仏壇教室」の1回目が25日、三条鍛冶道場で開かれ、仏壇作りのプロの市道で寄せ木のランチョンマット作りを始めた。
三条・燕・西蒲仏壇組合の主管で毎年開かれており、これまでひな人形や文机を作っている。ことしは25日に始まって3月11日、25日の3回通しコースで、それぞれ午前と午後の部があり、合わせて23人が参加している。
今回の寄せ木のランチョンマットは、ヒバ、セン、エゾ、ケヤキの3種類の角材を並べてくっつけ、両脇にケヤキの木をはめて固定し、彫金する金具や蒔絵(まきえ)を施して作る。三条・燕・西蒲仏壇組合の仏壇を手掛ける認定工芸士の木地師、飾り金具師、塗師、蒔絵師ら7人による豪華な講師陣で手取り足取り指導した。
初日は寄せ木をどう組み合わせるかデザインを考えるところから始め、昔ながらのご飯粒を練ったのり「そくい」を作って木を接着。両脇をのこぎりで切りそろえ、木口をサンドペーパーで整えるところまで行った。
意外と寄せ木のデザインに時間がかかり、ただ寄せ木の順番を変えるだけでなく、寄せ木を切断して途中で材料が変わるようにしたり、さらに切断面を斜めにしたりと、納得いくまで楽しみながら凝りに凝ったデザインを追求していた。