加茂市は26日、平成30年度当初予算案の概要を発表した。一般会計は、前年度比0.3%、3,600万円増の139億7,600万円とした。
小池清彦市長が記者会見して発表した。小池市長は「国が地方を圧迫して、極めて大幅に地方交付税交付金を削減してくるなかで、高い水準の姿勢を堅持しつつ昨年度、着手して実現した病児保育園、全小中学校の教室の冷房、全氏英体育館の冷暖房、北コミュニティセンター、猿毛-加茂駅-西加茂西部の市民バス路線等をしっかりと管理運営し、さらに0歳児の医療費の完全無料化等の重点政策を実現して、市民の皆さまおひとりおひとりを最大限にお幸せにする黒字の予算」として、予算案の概要や172項目の編成方針、主要事業などについて説明した。
国民健康保険特別会計など6つの特別会計を加えた予算総額は、232億3,901.9万円で、前年度比1.8%減。一般会計の歳入では、市税は前年度比2.2%減の27億2,512.2万円で、市民税の個人は0.5%増だが、法人は23.1%減の2億105.3万円と見込んだ。
また、今冬の除雪対策費について、例年は約1億円ていどのところ、この冬は2億4千万円ほどかかり、30年度の予算案にも影響しているとも。
編成方針のなかで1番目に掲げたのは、「0歳児の医療費を通院の場合も完全無料とする」。現在は、高校卒業まで入院は完全無料、通院は原則無料としており、通院の場合は1回530円を4回まで負担し、5回目以降無料。来年度は、0歳児については通院の一部負担をなくし、完全無料にする。小池市長は、少子化対策として重要に思っていると話した。