三条市の高齢介護予防有償ボランティア「ハッピーボランティア」の活動のうちとくに啓発活動を行うチーム「セカンドライフ伝(つたえ)隊」は、2月の「新潟県高齢者見守り月間」にあわせてこのほど高齢者の見守りを呼びかける街頭啓発活動を行った。
「ハッピーボランティア」は、高齢者が地域で活躍することで介護予防や健康づくりにつなげようと、依頼を受けてボランティア活動を行い、市がその謝礼金を支払う仕組み。対象は高齢者と、高齢者を支える55歳以上で、謝礼金は4時間未満1回500円、4時間以上1回2,000円。現在は約300人が登録し、高齢者の社会参画の相談窓口「セカンドライフ応援ステーション」のマッチングで、市役所業務などのうち遊び場の見守りや公園の清掃など事業協力ボランティアを行っている。
「ハッピーボランティア」はさまざまボランティアを行っているが、啓発活動は「セカンドライフ伝隊」と名付け、今回は高齢者見守り月間の呼びかけを行った。17日から21日までの間、市内のスーパーや直売所6カ所で1カ所2日間ずつ、2人1組で計12人が参加。それぞれの店舗で、来店客に啓発用のちらしやポケットティッシュを配って「見守りのご協力をお願いします」と呼びかけた。
高齢者の見守りについては、あいさつなど日ごろからできる地域での見守りの協力を求めており、啓発ちらしでは「身の回りのお年寄りにこんな異変はありませんか?」として、例を紹介する。
ひとり暮らしや高齢者だけの世帯で、新聞がたまっていたり、夜になっても電気がつかなかったり、洗濯物が何日も外に干しっぱなしなっていたりすることがある。認知症では、何回も同じ話をするようになった、天気や季節にあわない格好や不自然な時間に出歩いている。悪質商法では、見慣れない人が出入りしている、未開封の段ボールなどがたくさんある。「いつもと様子が違う」と感じたときは、市町村、地域包括支援センター、民生委員などに連絡してほしいと呼びかけている。
2月は雪の季節でもあり、雪かきがされておらず出入りが見られないなどで異変に気づくこともあるという。