燕市立分水北小学校(島田聖一校長)5年生26人は28日、学校教育田で育てた特別栽培米、名付けて「分北米(ぶんきたまい)」をJR燕三条駅で東京方面から新幹線で下車した乗客に配布し、地元分水地区をPRした。
つばめキッズファーム事業として毎年、5年生が学校教育田でコメ作りを体験している。一方で総合学習の時間に地元の国上山の自然や動植物、4年生のときには国上山で晩年を過ごした越後の禅僧、良寛などを勉強していることから、分北米を県外の人に配って地元をPRしようと担任の発案で初めて分北米の配布を行った。
用意した分北米はファスナー付きのプラスチックバッグ3合入りが50袋。パッケージには5年生全員が分北米をPRする学校教育田やご飯、おにぎりなどを描いたなかから、みんなで選んだ3点を採用。あわせて配布したパンフレットは、5年生が自分で絵と文を考えて手作りした。
5年生は燕市観光協会が用意した真っ赤なベストを着て改札前に立ち、午前10時15分、11時2分、11時22分に燕三条駅に到着した3本の下り列車から下車した乗客に「分水北小学校です」、「わたしたちが作ったお米です」と声をかけて手渡した。
ビジネス客が多く、先を急ぎ、荷物になるからと分北米を受け取らない人も目立ったが、思いがけない子どもたちからのプレゼントににっこり。外国からの客も大きな声を上げて喜んでいた。
自分の絵が分北米のパッケージにも採用された小川駈君(11)は、「米を配るのは緊張したけど、おいしく食べてほしい」と話した。また、4月15日に燕市の大河津分水で行われる分水おいらん道中のおいらん役に決まった燕市の会社員金原美希さん(24)も分水おいらん道中のパンフレットを配布して分水地区をPRした。