低気圧が急速に発達したのに伴って「春の嵐」となった1日、三条市では正午ころにピークに暴風が吹き荒れ、空き家など建物の屋根が飛び、その破片で近隣のカーポートが壊れる被害などがあった。
正午過ぎころ、三条市居島地内の木造2階建ての空き家1棟とアパートと思われる1棟の屋根の一部が壊れて飛んだ。飛んだ木材やトタンが付近の通りに落ちて道をふさいだり、ポリカーボネート製のカーポートの屋根を突き破って乗用車に当たったりした。けが人などはなかったようだ。
一ノ木戸商店街では、林町1地内の鉄筋コンクリートの建物の通りに面した壁に取り付けてある看板の金属製の枠が強風で壊れて落下の危険性があるため、一時的に通りを通行止めにしてロープなどで固定する応急処置を行った。
南寄りの強い風が夕方も続き、午後7時までの観測で三条では午後0時9分に最大瞬間風速21.9メートルを記録した。市内のいたるところで強風による影響があり、三条市消防本部によると、日中の強風による通報は昼に集中し、午後0時11分から0時50分までの39分間に計10件が寄せられた。さらに午後2時49分までに2件で、午後5時までに同本部に寄せられた通報は計12件だった。
いずれもシャッター、屋根、看板が壊れそう、吹き飛びそうといった内容で、三条地区の嵐北地区と大島地区に多く、栄地区では1件、下田地区の通報はなかった。
また、同本部では、強風の場合は、家の回りに強風で飛ぶようなものを置かず、火の取り扱いにはくれぐれも注意してほしいと呼びかけている。