三条市議会3月定例会初日の1日、国定勇人市長が施政方針演説を行った。国定市長は、まちに対する「肯定感」のほうに天秤が傾いている今だからこそ、肯定感をもった人をさらに増やし、魅力的なまちづくりをさらに加速させる正のスパイラルに乗せて行く必要があると述べた。
国定市長は、魅力的なまちとは、そこに住む人々の多くが、このまちを好きだという郷土愛的な、まちに肯定感をもっているまちであるとした。その肯定感は、外からの評価と暮らしのなかでの実感によって芽生えるものだと思っており、就任以来、それらを強く意識してさまざまな政策を展開してきたとし、ようやくその天秤が肯定感のほうに傾いたと、いささかの自負をもっていると自身を示した。
例として、外からの評価は「燕三条 工場の祭典」や三条マルシェが総務相表彰を受けたことなどをあげ、暮らしのなかでの実感では、国勢調査結果の平成27年と22年の人口増減率を比較すると、高等学校卒業後の19歳で減少率が8.7ポイント、大学卒業後の24歳で増加率が7.2ポイント改善したことにも注目した。
魅力的なまちづくりをさらに加速させるためにも、来年度も引き続き、「このまちの基礎体力を向上させる」、「人を去らせず、来たる人を追い求め、歓迎する」、「人口減少社会、少子高齢化社会と共存する道を歩む」の3つの処方せんを柱に積極、果敢に取り組みを展開していくとして具体的な施策を述べた。